日向湖に面した「漁場の宿はっとり」
足を踏み入れて最初に目につく魚拓の数々が宿の顔。
日向地区 漁場の宿 はっとり
女将 服部 裕子さん
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宿の仕事が嫌だった女将が「競り(せり)」へ
宿を切り盛りしていたのはご主人のご両親。裕子さんは子どもを見ながら宿の仕事を手伝い、とにかく忙しかったそうです。年齢も若く宿の仕事は初めての経験。最初は右も左も分からず、宿の仕事が本当に嫌だったと話します。当時の裕子さんは本当に!!(笑)恥ずかしがり屋で、出来あがったお料理をお客さんのところへ運ぶ時も恥ずかしさでいっぱい、世間話しもできなかったそうです。そんな恥ずかしがり屋だった裕子さんも今は、競りに出て帽子をかぶり、指で値段を交渉し、宿の食材を仕入れます。実は裕子さんの実家は八百屋で商売人。裕子さんのお父さんも朝早くに市場へ出かけ、帽子をかぶり、競りをしていたそうで、三人兄弟の中で商売人の血をひいたのは実は私だったと笑います。
釣り好きの方も、釣りが初めての方も。
漁場の宿はっとりのご主人は「釣り船はっとり丸」の船頭です。横揺れ防止を搭載したはっとり丸は、乗合船ではなく貸し切り船。家族や友達、気心の知れた仲間など、一緒に海に出て本格的な釣りが楽しめます。釣りが初めてでも「船にはビギナーズラックと書いていて、釣りが初めての方でも楽しめる」とのこと。逆にビギナーさんだからこそ、船頭のアドバイス通りに釣りをすることで、大きなタイを釣ったり、たくさんの魚をとったりするそう。手ぶらで道具いらず、美浜の海でのんびり釣りが楽しめることが贅沢です。
宿の料理は、裕子さんが市場で競った、新鮮な旬の食材の数々が並びます。越前ガニは生け簀で泳がせ、カニやフグが食べたい方は予算を事前に相談するとメニューを考えてくれるとのこと。
美浜町の民宿に泊まりに来てください!と話す女将の裕子さんは、自身の宿だけでなく、観光協会の女性部長ならでは。いつも地域のことを考え、知的な優しさあふれる人柄が素敵です。
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