忙しかったあの時も、辛く厳しいあの時も

夫婦で乗り越えたから今がある


菅浜地区 吉本旅館

ご主人・女将 吉本 孝治・由紀江さん

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INTERVIEW

菅浜地区にある吉本旅館は、ご主人の実家。昔から旅館を営んでおり、現在は夫婦二人三脚できりもりしています。当時ご主人は跡取りとして決められた通りの旅館の仕事から距離を置きたくて、学校卒業後は京都にある調理師専門学校に通いました。2年後に実家に戻ったものの、船酔いで釣り船に乗ることは断念し、船頭の仕事はご主人のお爺さんとお父さんに任せていたそうです。

ご主人は23歳の時、町内出身の女将さんと結婚。女将さんはご主人の1つ年上で、中学校は同じだったそうですが、ご主人のお姉さんの結婚式をきっかけに縁が深まったと話します。

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INTERVIEW

船頭としてのスタート

結婚後は子供にも恵まれ、家族で旅館を切り盛りしていましたが、ご主人が28歳の時、船頭をしていたお爺さんが亡くなりました。その後は「自分で運転すれば船酔いは抑えられた」と船頭の仕事を引き受け、ご主人のおもてなしの気持ちや、楽しい性格が評判になり、口コミでたくさんのお客さんが集まったそうです。釣り客が増え船頭の仕事が忙しくなり、旅館の仕事は主に女将さんが切り盛りすることに。釣り客の朝はとても早く、朝は夫婦で4時に起き、朝食づくりや片付けなどに励んだそうです。その後ご主人がお客さんを連れて海に出かけ、週末だけでなく平日も忙しく、あの時は本当に忙しかったと話します。


魚が釣れず辛かった日々

船頭としてお客さんを海に連れていくことは、釣れる場所へ案内することが大事。ですが、天候や自然環境下ではそれが難しい時もあり、無理だと断ってもお客さんは釣れるはずとやってくる。けれど、せっかく釣りに来てくれてもやっぱり釣れない。「喜んで帰ってもらいたい」と思う気持ちが叶わないときが本当に辛いと話します。

女将さんもそんなご主人の気持ちを知りながら旅館仕事に追われる毎日で、体力的にも辛い時があったそう。ですが、どんな時でも夫婦で支え合い、一緒に旅館のきりもりをしてきたご夫婦は、気さくで楽しく、面白くおかしく話してくれる姿は「おもてなしの心」であふれています。これからは夫婦2人で無理をせず旅館を続けていきたいと話します。

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INTERVIEW

吉本旅館


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