舅・姑さんから学んだ事
吉田旅館への愛情と情熱
早瀬地区 吉田旅館
女将 吉田 玲子さん
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三人で支えた吉田旅館
親戚から紹介され「この人でええか!」そんな気持ちで嫁いだと笑って振り返ります。お嫁にきた当時は保育士だったため、8年間ほどは旅館には入らず、仕事を続けていたそうですが、3人目の出産を機に家を継ぐことになりました。
ちょうど2人目を産んだ頃までは旅館が忙しい時代で、舅さんと姑さん、そしてご近所のおばさん、アルバイトさんなど、総出できりもりをしていたそうです。その後、海水浴ブームなども去り、玲子さんが継いだとたんに「暇になった」そう。その後は舅さん、姑さんの3人で旅館を続けてきたそうです。
ご主人の職業は銀行マン。仕事柄、単身赴任で地方を転々としていたため、ほとんど家にいなかった。「楽やったかな」と笑う玲子さん。
ご主人を病気で亡くし、女将さんの息子さんが、地元へ戻ってくることに。長男夫婦は近所に住み、次男は隣の集落で漁師として働いていますが、次男は料理の経験もあり、たまにはお客様へのお料理のアレンジ方法などを教えてくれるといいます。
元々、吉田旅館は「味がいい」ことで有名でした。「ばあちゃん(姑さん)の味付けがよかったんや。煮つけや茶わん蒸しなど、なんでも上手にやる人やった」「私は、下働きはむいていたから、盛りつけや段取りを専門でやっていた。横目でみながら、上手やなぁと、ジッとみとった」といいます。今後の吉田旅館は、漁師の息子さんが手伝ってくれることを願いつつ、常連のお客様を大事に営業していきたいと笑顔の女将さんでした。
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