大女将の味を守り続けたい

二人三脚で歩む今とこれから


日向地区 旅館入舟

女将 宮下 いずみさん

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INTERVIEW

若さとパワーの源とは

愛嬌ある、笑顔の素敵な若女将の宮下いずみさん。いずみさんは20数年前、結婚が決まった当時は、美浜町日向がどこにあるかも、民宿という場所がどんな所かも関心さえなかったそうです。ましてや、将来自分が若女将を担うことなどは全く想像していなかったといいます。

いずみさんが描いていた理想の新婚生活は、地元敦賀でご主人と2人だけのアパート暮らし。ところが、気がついたら、ご主人の実家である日向での同居生活でした。「罠にはまった」と笑いを誘ういずみさん。明るくて前向きないずみさん。罠は罠ではなかったでしょ。笑

子供ができるまで、会社勤めをしながら民宿を手伝わされる毎日。忙しい毎日に、21歳の若さ故、「信じられん 虐待!」と思っていたと当時のつらさを振り返ります。

02


INTERVIEW

世代を超えて愛される入舟

ところが、義父が突然亡くなるという出来事が起こります。誰もが予期せぬ出来事に、大女将がふさぎ込む日々が続きました。どうすれば元気づけられるかととても心配しましたが、ある日、大女将がご主人との思いを形にする!と立ち上がり、前を向いて歩きはじめたのです。大女将はご主人の生前、一緒に、「家を建て替える」という大きな準備をしていたのでした。その様子を見て、大女将のすごいバイタリティを感じたといいます。そして今、大女将と若女将は、常に色んな事を報告しあう仲良し。「一時間でも二時間でも喋っていられる」そうで、出かける時も一緒にいる姿をよく目にします。そんな嫁姑っているんだな~と、周囲の声も聞かれます。

嫁いできた当初は、美浜のことを「田舎やし、何にもないし、ご近所が近いし嫌だ」と好きになれなかったといいます。でも、今は違う。「よそから来た人が、入舟の良さを教えてくれる度に魅力を再認識できる。」「もっと美浜を活かしていかないと。もっと自信もてばいいんや。」という気持ちがわいてくるそうです。

入舟の自慢の3品。それは、「舟盛り」と「煮つけ」そして、「焼き魚」。大女将が市場で自ら競ってくるため、お客様に安くたくさん振舞えるのだそうです。「煮つけ」や「焼き魚」も都会ではなかなか食べられない味!と好評。自分が跡を継いでも、この味は守り続けたい。今は、「大女将の作る調理をどう引き立てよう」と考えながら努力しています。「美浜町は地味かもしれないけど美味しいものと魅力ある人がたくさんいる。飲んで食べて笑って大騒ぎしてお腹いっぱい食べに入舟に是非お越しください」と満面の笑顔のいずみさんでした。

03


INTERVIEW

旅館入舟


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